今回は『定期試験対策授業』(中学生のみ)について

●目的は?

今の中学生は(今に限ったことではないかもしれませんが)、「孤独に耐えて自分一人でこつこつ試験勉強に打ち込む」と言うようなことは、最も苦手な事のように思います。
Lineによってしょっちゅう友達とメールを交わす。それによって一人ではない事を確認しているのでしょう。
我々の中学生の頃は、メールなどという物は発達していませんし、女の子が友達と長電話をして、家族の顰蹙(ひんしゅく)を買っていましたが、これも孤独との戦いの姿だったのだろうと思います。

そんなことで、いつも以上に放課後の家庭での学習が大切な、「定期試験」への勉強期間を塾で取り組んでもらうことにしています。
自分の部屋で孤独に打ち克ちながら勉強する(本来はこれが大切なのでしょうが)事はなかなかできなくても、一緒に勉強する相手がいれば安心して勉強に集中して取り組むことができる。
そんな姿をたびたび見てきたことで、塾の教室もこんな事に利用してもらおうと考えました。

 

●内容は?

各中学校の「定期試験期間」に合わせて、土曜日・日曜日に特別授業を組み込みます。勿論、無料です。そのときにより、学校別または学年別に組んで、一コマ2~3時間ほどの特別授業に2回ほど参加してもらうことになります。

中学校によって定期試験の日程が異なります。また、試験の範囲も微妙に異なることが多いので、また、試験範囲全体をもう一度塾でそう復習することなどは不可能ですので、どうしても自習形式の授業となります。
各自で学校の教材を持ってきてもらい、まずは、試験直後に提出が強制されている「ワーク」などに取り組んでもらいます。それからすなかなか普段は勉強をすることがない(ノー勉で試験に臨んでしまいがちな)技能4科にも取り組んでもらいます。

必ず講師が一人以上は教室内に付いていますので、いつでも必要に応じて質問に答えられる体制を作っています。技能4科の場合には、即答できない場合もありますが一緒に考えたり、それを聞きつけたその教科が得意な子に答えてもらったりしながら助け合う場にすることにもなります。

また、試験期間の10日~1週間ほどは、通常授業も「試験対策授業」の異性に変えて取り組んでもらいます。(試験日程があまりにもずれている場合には、学校によって、「試験対策授業」の生徒と「通常授業」の生徒に分かれて取り組んでもらうこともあります。)

 

●効果は?

「殆ど家庭では勉強しないので、せめて塾での試験対策の時だけでも勉強してもらえれば……。」と言った声を、「保護者面談」ではよく耳にします。たぶん中学生本人より以上に保護者からの要望には応えられている物と思います。

また、中学生本人たちからも「自分の家ではなかなか勉強に集中できないから「試験対策」は是非して欲しい。」と言う声も聞きます。

是非普段から「家庭学習」への取り組みというのは、愛和塾の第一の目標ですから、この状態で満足はできませんが、まずは勉強に取り組むきっかけに、そして勉強した結果「成績が上がった」という、「成功体験」を味わってもらいたいと思っています。
1回か1回の定期試験で一人ずつでもこの「成功体験」をしてもらうことでそれを広げていけたらと願っています。

 

●より効果を上げられる「定期試験対策授業」するために

Bit Campus のWebテストへの取り組みは、特に「理科」と「社会」では短時間で効果的な勉強になることが実証されつつあります。そこで、Webテストへの取り組みができやすいように、塾としてもより丁寧に指導をしていきます。
例えば、それぞれの試験範囲は、どの項目のWebテストに取り組めば良いのかを具体的に指導していきます。

学校ごと(市町村ごとに使用している教科書が異なる場合があります)に使用している教科書準拠のは問題集を用意して(特に学校では「ワーク」などを使っていない科目)、べんょうにや九だたせる。
あまり勉強の方法などには立ち入りすぎないことを旨としてきましたが、どうも現在の中学生は、その辺から指導していかないと間に合わないのかもしれません。
もう少し積極的に試験勉強への取り組み方についても指導していきたいと思っています。